悲しい記録

 驚いた、受講している木工の通信講座、オケラ工房の太巻先生が先月ご逝去されたと
 ご子息からメール。

 先生は10年前に光学メーカーの設計者から趣味の木工に専念すべく脱サラでオケラ工房を
 創設し通信講座を開設された。

 先生はHCで特売のルーターを購入されたのが始まりで渡米され、その応用範囲の広い事に
 感心されたとの事である。

 通信講座も丸鋸とトリマーをメインにJigを考案・活用してプロ並みの家具をつくる で
 開設された 2005年5月の事。

 それまで木工雑誌等にトリマー・ルーターに関する記事を発表されていた。

 私は定年を機に岡山市が操山里山センターで開講した木工講座を受講し手ほどきを
 受けていたので募集を雑誌で知り申し込む。

 講座は課題作品のテキストとDVDが送られて来て出来た作品の写真を送り評価して頂く。

 スクーリングは2006年4月27日~28日は富士山の麓、朝霧高原の山村レイコさんの
 フエアリーカフェで開催された。

 山村さんは関西では馴染みが無いがパリダカのレースに日本で初めて参加された方で
 且つ、DIYは勿論で自然志向の農業をされている。

 参加者の中には佐賀からバイクでのツワモノモもーーー。
 この時初めて太巻先生にお会いした、大柄な柔和なお顔で、且つ私が共感(?)
 先生も愛煙家で作業の合い間にお話出来た。

 初日の夕食は山村夫妻を交えて本当に楽しかった。
 翌日は山村さんの居住されてるログハウスの内外を見学させて貰った。
 今も心に焼き付いてるのはアフリカの素朴な家具。
 この時の様子をビデオで撮って下さった方がDVDで送って下さった。
 感謝、感謝。

 講座終了し次にオプショナルコーシを開講するとの事で申し込み
 最終回のチェアの製作で背もたれ部の製作のテキスト等を配信された所で
 突如、胃癌で入院するとの連絡を受ける。

 その時は、とても末期癌とは思いませんでしただけにーーー。
 教えて頂いた事を思い起こし木工を楽しみます。

 先生、安らかにと言っても、あちらでもトリマー、ルーターでーー。
                                 合掌