西瓜の独り言

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 私は西瓜である、名前は無い(誰、漱石先生のパクリではーー と言うのは)

 住んでいる、ここは旭川を挟んで本宮高倉山の対岸にある牧山クラインガルデン
 A26-10 で岡山市の貸し農園 広さは50

 5月4日にロイヤルホームセンター築港店で買われて植えられた。
 我が主人は操山の南側の麓に住んでて片道20kmを車で通ってくる。

 ここで我が主人の事を話そう。
 平成14年3月電設資材の総合メーカー岡山営業所で定年を迎え、そのまま継続する予定を
 自ら希望し同じ場所の子会社でビル管理の仕事にーー。
 これには理由がある、それは又の機会に。

 仕事人間であった主人は定年後の人生設計を何も考えていなかった。
 全く呆れた人だ。

 しばらくして岡山市の操山里山センターで 中高年山歩き入門講座 が開かれる事を知り
 応募し受講・終了 別に筆記試験は無かった。応募した理由も、この次に。

 この講座の後、同じ里山センターで木工入門講座があり受講した。
 これは若い頃に機械工の経験があり、物づくりしたかった様だ、然し主人は手先が
 きようではなく俗に言う下手の横好きからーー。

 これらの事に家族は反対しなかった、答えは簡単
 濡れ落ち葉になられては困るからの様、然し奥さんは愚痴ってた、他にお金の
 かからない趣味を見つけて欲しいとーー。

 次に目を付けたのが野菜作り、我が主人の性格は付和雷同型でーー。
 菜園の旬 12ヶ月 と言うエッセーを読んで痛く感動した様だ。

 即、行動 岡山市の牧山クラインガルデンに申し込む。
 しばらく待たねばなるまいと思ってたら即OK、これには驚いた様だ。
 ここの管理人さんには内緒だが主人は野菜作りより、ここに木工の作業場が
 あり会員は使用出来る事が魅力だった様。

 今は木工を自宅の庭で電動工具の騒音を撒き散らしながらで肩身の狭い思いを
 してるから。

 話を我が身に戻そう
 主人の家族は西瓜を余り好きでは無い、なのに何故植えたかーー。
 例の愛読書で簡単に世話要らずで収穫可能と記されていたからの様。
 
 当初は私に期待はしていない様で同時にカボチャを各1本植えた。
 植えられて根づいたがテントウムシダマシの猛攻で葉っぱがボロボロ
 生き絶え絶えになるも我が主人は無農薬にこだわり何も手当てしてくれない。
 と言うより為す術を知らない かーー。

 だがある日を境に我が主人は私に熱い眼差しで世話をしてくれる様になった。
 どうも、ある方からコメントを貰ったからの様だ。
 然し、悲しいかな素人ゆえ、如何にすべきか途方にくれている。

 知人の助言で甘味を増すには油カスと聞くやすぐに施してくれた。
 次に寝床に稲わらを敷いてくれる、気持ちがいい。
 この頃になると私の葉っぱも回復して来た、これなら期待に応えられるかも。

 今日は気持ちが良くなるものを噴霧してくれた。
 何でも、焼酎と酢と砂糖を混ぜ合わせ薄めたものらしく、防虫と成長促進に
 効くらしい。(焼酎は本人が飲みたかったみたい)

 今、私が困惑しているのは同期の隣のカボチャ君が私の陣地に侵入して来る
 私も負けずに反撃するが負けそう。

 今、この菜園に他には、ナス、オクラ、胡瓜、サツマイモ、枝豆を育成中で
 一番期待されてるのは枝豆君で次に私だ期待に応えてあげたいが、はてさてーー。